脳神経内科 | 重症心身障害児(者)、筋ジストロフィー、パーキンソン病やその関連疾患、 脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、認知症など |
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整形外科 | 骨折・人工関節・靭帯損傷などの術後、脊椎疾患など |
呼吸器内科・外科 | 肺がん、慢性閉塞性肺疾患、肺炎、結核など |
内科(消化器・糖尿病) 消化器外科 |
がん(胃がん、大腸がん)、糖尿病、心不全など |
当院でのリハビリテーション
神経・筋疾患に対しては自宅復帰に向けて内服治療と合わせてリハビリテーションを行い、さらに高次脳機能の評価や訓練などを実施します。また、短期でのリハビリテーション目的入院もあり病院内でのリハビリテーションの役割は大きいです。
整形外科疾患に対しては術後急性期から在宅復帰までを医師・看護師・地域連携室などと連携しながらサポートしています。
その他、呼吸器疾患や糖尿病を含む内科疾患に対してもリハビリテーションを提供しており、幅広い分野に力を入れています。
また、当院の「訪問リハビリテーションおおはら」を利用している神経・筋疾患の利用者さまを中心に、訪問リハビリテーションを実施しています。訪問リハビリテーションを受けるには、かかりつけ医、看護師、ケアマネージャーなどにご相談ください。お気軽に「兵庫中央病院訪問看護ステーションおおはら」までお問い合わせください。
訪問看護ステーションおおはら | 各部門ご案内 | 兵庫中央病院 (hosp.go.jp)
患者様向け資料
- パーキンソン病患者さまのためのリハビリテーション(PDF:1852KB)
- 転倒予防について(PDF:920KB)
- 呼吸器疾患患者さまのための呼吸リハビリテーション(PDF:920KB)
- 健康寿命をのばそう~ロコモティブシンドロームを予防しよう~(PDF:1700KB)
- 誤嚥を防ぐために(PDF:1411KB)
- 腰痛予防について(PDF:1033KB)
- 糖尿病患者さまのためのリハビリテーション(PDF:1358KB)
- 日常生活サポート~食事動作 編~(PDF:1119KB)
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ
- 廃用症候群リハビリテーションⅠ
- 運動器リハビリテーション料Ⅰ
- 呼吸器リハビリテーション料Ⅰ
リハビリテーションスタッフ
- リハビリテーション科部長 1名
- 理学療法士 16名
- 作業療法士 7名
- 言語聴覚士 5名
国立病院機構の中でも、当院は多数のスタッフを有しているため充実したリハビリテーションの提供をおこなっています。
リハビリテーション室
2018年10月より新棟設立し、リハビリテーション室は3階にあります。当院は高台にあるため、リハビリテーション室内の大きな窓から三田市内を一望できます。さらに、広くて明るい室内には充実した設備が整っています。
理学療法とは
運動療法や物理療法を用いて基本的動作(起きる、座る、立つ、歩くなど)の改善を図ります。
作業療法とは
日常生活(食事、整容、更衣、排泄、入浴)や日常生活に関連した動作(炊事や掃除などの家事動作)の改善を目指します。また、高次脳機能障害に対する検査などを行い、作業を用いた認知再教育や代償手段の提案を行います。
言語療法とは
発声発語、聴覚障害によるコミュニケーション障害や食べ物が上手く飲み込めなくなる摂食嚥下障害に対して、検査・評価をもとに訓練・指導その他の援助を行います。機能回復もしくは維持を図ることで、より良い生活をおくるためのサポートをします。
神経・筋疾患に対するリハビリテーション
神経・筋疾患に対しては、動作の不自由さを患者自身の体の使い方によって工夫する代償動作の獲得や、動作能力に適した杖や車椅子などの福祉用具の選定を行い生活範囲の維持・拡大を図ります。
疾患の特徴として、運動量が少ないことで起こる筋力低下や関節の柔軟性低下により動作が困難となり、体力低下を招きやすくなるため、運動負荷の調整や筋力トレーニング・関節の柔軟運動や歩行練習などを行い動作能力の維持・向上を目指します。上肢の巧緻運動障害に対しては、食事や更衣などで必要な福祉用具選定や代償手段の獲得を図り、本人の動作能力を最大限生かせるよう環境調整を行います。また、ALSや筋ジストロフィーなどの患者に対して、コミュニケーション能力の維持を目的として意思伝達装置の導入も行います。
整形外科疾患に対するリハビリテーション
骨折や人工関節・靭帯損傷の術後に対して早期離床を行い、痛みを考慮しながら関節の柔軟運動・筋力トレーニングや、鎮静を目的とした物理療法を行い「立ち上がり」や「歩行」などの動作手段の獲得を目指します。同時に日常生活や家事動作訓練を実施し福祉用具などの環境調整を行い、自宅復帰を目指します。
また、入院などの環境変化による認知機能の低下や廃用症候群を防ぐ治療を行います。
呼吸器疾患に対するリハビリテーション
呼吸器疾患により弱った足腰の筋力強化、呼吸に必要な胸郭柔軟性の改善、呼吸方法や楽な日常生活動作方法を身に付けるなどの運動を行うことにより「息苦しさ」を軽減させ、「体力向上」を図ることで生活の質向上を目指します。また、神経難病による「息苦しさ」に関しても呼吸理学療法を行っています。
糖尿病に対するリハビリテーション
糖尿病に対しては、エルゴメーターを用いた有酸素運動や筋力トレーニングを行い血糖コントロール・減量・合併症予防を目標に実施しています。
高次脳機能障害に対するリハビリテーション
認知症などの高次脳機能障害に対して標準化された検査を行い、認知機能維持・改善を目的に訓練や環境調整、代償手段の提案を行います。
摂食・嚥下障害に対するリハビリテーション
高齢者における肺炎の主因である摂食嚥下障害に対しては、栄養サポートチーム(NST)で多職種による摂食嚥下チームを組み、週に1度、嚥下造影検査(VF)を実施する事で専門的なケアを提供する環境が整っています。
チーム連携
定期的に専門チームが患者さんの様子を確認し、日々のケアやリハビリテーションが効果的に行えるように取り組んでいます。
- NST(栄養サポートチーム)回診
- 嚥下カンファレンス
- 褥瘡回診
- 脳神経内科回診
- 認知症ケアラウンド
- 糖尿病カンファレンス
- 整形外科カンファレンスなど
御家族やスタッフに向けての勉強会開催
医師や看護師などの他部門と連携し院内での勉強会や地域での健康講座を開催することで質の高いサービスを提供できるように努めています。
また、患者さんや御家族の方々が、よりよく病気と付き合うためのサポートを行っています。